お客様からフィルタークロスろ過布(ろ布)について
「このろ過布の目開きは何ミクロンですか?」
「何ミクロンの粒子を捕集する為のろ過布はありますか?」
とのご質問をよく頂きます。
ところが、このご質問に明確にお答えすることができません。
フィルタークロス、ろ過布(ろ布)による粒子の捕集は、ろ過布の目開きによるものではなく、
ろ過布表面に堆積した粒子自身がフィルターとして役割を持つ、すなわち「ろ過布表面上で粒子が自分で自分を捕集している」ということになります。
これを「ケークろ過」と申します。詳しくは下図をご参照下さい。
フィルタークロス、ろ過布(ろ布)でのろ過は
①粒子付着層(ケーク層)の形成→②ケークろ過による捕集→③払い落とし→①に戻るを繰り返していきます。
これは液体ろ過でも気体粉体ろ過でも同じです。
ろ過速度や、濃度、温度、液体の場合はスラリーの内容により左右されます。
フィルタークロス、ろ過布(ろ布)選定の際は、
①液体や気体の条件(温度、濃度、液体の場合は粘度、pH、溶剤) ②ろ過する機械の種類
③粒子の性質形状 をお聞きして、
ベストに近い品種を手探りで選定していきます。ある意味アナログな方法ですが、これが一番の近道になります。
弊社ではろ過条件に合った適切な品種を選定いたしますので、まずはお気軽にご相談ください!